ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』（2019年 フジテレビ系）や来年スタートの『レッドアイズ 監視捜査班』（2021年 日本テレビ系）で刑事役を演じている亀梨和也さん。
過去に刑事とは逆の大怪盗を演じて「大爆死」したと言われたドラマがありました。
それが『怪盗 山猫』。
あの亀梨和也さんが主演したにもかかわらず「大爆死」したって、一体何があったんでしょうか？
【亀梨和也の主演ドラマ“山猫”】
ドラマ『怪盗 山猫』は、2016年1月16日から3月19日まで日本テレビ系で土曜夜9時から放送されました。
原作は、作家・神永学氏の小説「怪盗探偵山猫」シリーズ。
神永学氏と言えば、代表作「心霊探偵八雲」シリーズが舞台化、そしてアニメ化もされている人気作家です。
そんな人気作家のシリーズを原作にした『怪盗 山猫』の主人公は、”山猫”と呼ばれる“神出鬼没の天才怪盗”。
鮮やかな手口で大金を盗み出すと同時にターゲットの悪事を暴き、何事もなかったように消え去ります。
その完璧なやり方は自他ともに認める“天才”。
「どう盗むのか」、ではなく「なぜ盗むのか」にこだわり、「盗むべき価値」に値する者だけをターゲットにする、大怪盗です。
そんな山猫の活躍を描いたこのドラマ。
主題歌は、KAT-TUNの26枚目のシングル「UNLOCK」。
ドラマに先立って、JTのWEBサイト「ちょっと一服ひろば」で原作者・神永学氏が手がけたスピンオフ作品「山猫の影」（全5話）も無料公開されました。
出演者は、主演の亀梨和也さんの他、広瀬すずさん、成宮寛貴さん、菜々緒さんなど人気若手俳優が名を連ねています。
出演者について日本テレビのプロデューサーはこう語っていました。
「何を考えているのか分からないのに、なぜか愛されてしまう隙のある人物であり、そして何より『やると決めた時』には絶対に外すことのない絶大な信頼感。それが山猫。その『雲のように掴めず、隣にもいそうな』愛すべき主人公を演じていただくには、これ以上のない方をキャスティングさせていただいたと感じております」
亀梨さんに絶大な信頼を寄せている様子ですね。
【ドラマ“山猫”の視聴率】
こんな風に、人気作家の作品を原作に、放送前にスピンオフドラマを流し、亀梨さんをはじめ活きの良いキャストをそろえたにもかかわらず…
初回の視聴率こそ14.3%あったものの、その後はだだ下がりで、第5話は7.9%まで落ち込んでしまったんです。
『野ブタをプロデュース。』のパワーを注入しようと、第6話には堀北真希さんが登場。
12.4%と何とか2ケタに戻したものの、翌々週から1ケタにもどってしまいました。
全10話の視聴率は次の通りです。
- 第1話：14.3%
- 第2話：13.6%
- 第3話：11.1%
- 第4話：10.0%
- 第5話：7.9%
- 第6話：12.4%
- 第7話：10.1%
- 第8話：9.3%
- 第9話：9.6%
- 最終話：8.9%
- 平均視聴率 10.7%（視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯）
初回視聴率17.3％と民放1月ドラマで第2位だったものの、物語が佳境に進むにつれて、視聴率がどんどん下がってしまっています。
亀梨和也さん、広瀬すずさん、成宮寛貴さん、菜々緒さんらがレギュラー出演しているドラマにしては、かなり寂しい数字…。
一体、何があったんでしょうか？
【“山猫”視聴率ダダ下がりの理由は亀梨和也さんではない！】
ドラマが放送される前の評判はかなり高かったんですが、ふたを開けてみるとこの結果。
ドラマ制作に力を入れていた日本テレビの関係者も頭を抱えてしまいました。
「亀梨君はすでに日テレの顔と言ってもよい存在。
『野ブタ。をプロデュース』（05年）、『妖怪人間ベム』（11年）と多大な実績があるだけでなく、老若男女問わず好感を得られる人間。礼儀正しく、スタッフからも気に入られています。
それが、今回のドラマで『亀梨＝低視聴率男』という印象を抱かれてはたまったもんじゃない」
ちなみに、同じ日テレのドラマ『野ブタ。をプロデュース』の平均視聴率は 16.9% 。
『妖怪人間ベム』は 15.6% でした。
それと比べると『山猫』の平均視聴率 10.7% は、やはり見劣りしてしまいますね。
亀梨和也さん本人も焦っていたようですよ。
ドラマのスタッフの話によると…
「拘束時間が早朝から深夜までと過酷で、リテイクを重ねるたびに疲労感と苛立ちをにじませています。普段の撮影ではムードメーカー的な存在ではあるのですが、そこまでの余裕がないのでしょう」
制作側も出演者側も、相当困っていた様子です。
視聴率低迷の理由についてあるテレビドラマ評論家はこんな風に語っています。
「視聴者が次の展開を容易に読めてしまう単調な作りでは下がるしかないでしょう。
第5話では視聴率が7.9％と、わずか5話で半分以上の視聴者に見切られてしまったのがその証拠です。
第6話で『ヒガンバナ』主演の堀北真希を特別ゲストに呼んで数字を戻しましたが、その効果も長くは続きませんでした。
もはや演者の固定ファンにこびるしかない状況です」（ Asageiより）
確かに、ストーリー展開が単調では、この種のドラマは特に視聴者を引き付けるのは難しいでしょうね。
さらに、ドラマを作り上げて行く段階にも問題があったようです。
先ほどの日テレ関係者の話によると…
「そもそも第1話の時点から脚本が遅れっぱなしなんです。
土曜日の放送後、翌週分が完成していないこともありました。そのため役者陣にも過密スケジュールを強いることになってしまい、細部までこだわることができなかった部分もありました。
しかも、遅れたわりにあのストーリー展開ですからね。
今回の失敗を亀梨君に押し付ける気はありません。
彼には汚名返上といくような次回作の主演を検討しています」
ということで、『山猫』のこの結果は亀梨さんに原因があるのではなく、単調なストーリーと制作側の作業の遅れにあったようですね。
ちなみに、『山猫』の翌年、日テレが春のクールで放送した亀梨さん主演ドラマ『ボク、運命の人です。』（毎週土曜夜10時）の平均視聴率は 9.5% 。
「汚名返上といくような次回作」にはなりませんでした。残念…。
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- 【U-NEXT】・・・2本（「PとJK」課金なし、「美しい星」課金なし）
- 【dTV】・・・7本（「PとJK」課金なし、「美しい星」課金なし、「ごくせん THE MOVIE」課金300円、「ジョーカーゲーム」課金300円、映画「妖怪人間ベム」課金300円、「俺俺」課金300円、「東野圭吾 手紙」課金300円、）
- 【Hulu】・・・5本（「PとJK」課金なし、「美しい星」課金なし、「ごくせん THE MOVIE」課金なし、「ジョーカーゲーム」課金なし映画「妖怪人間ベム」課金なし）
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