長澤まさみさんの主演映画『MOTHER マザー』が2020年7月3日にいよいよ公開されますね。
コロナ禍でエンタメ業界が自粛を続けていた中、ようやくといった感じです。。
この映画、実話の“少年による祖父母殺害“という悲惨な事件をもとにしているのですが、一体どんな事件だったんでしょうか?
【長澤まさみの映画“マザー”とは】
長澤まさみさんと阿部サダヲさんが初共演をするこの映画『マザー』。
働きもせず行きずりの男たちと関係を持つことで、その場をしのいで生きてきた自堕落な母親・秋子。
ホストの遼と内縁関係にあります。
秋子には周平という息子がいますが、幼い周平にはそんな母親しか頼るすべがありません。
社会から外れ、世の中の底辺で生きる母子の間にある感情が生まれ、やがて成長した周平が悲惨な事件を起こしてしまう物語です。
自由奔放で自堕落な母親・秋子を長澤まさみさん、ホストで秋子の家に転がり込む内縁の夫・遼を阿部サダヲさんが演じます。
プロデューサーは河村光庸さんといって、昨年公開されたドキュメンタリー映画『i -新聞記者ドキュメント-』などの社会派の作品を手掛けてきた人です。
メガホンをとったのは大森立嗣監督。
菅田将暉さん主演の『セトウツミ』(2016年)や、黒木華さん主演の『日日是好日』(2018年)、YOSHIさんと菅田将暉さんが共演した『タロウのバカ』(2019年)といった話題作を撮っている監督さんです。
ちなみに弟は、俳優の大森南朋さんなんですよ。
【長澤まさみの映画“マザー”の元になった実話の事件】
長澤まさみさんが母親役を演じるこの映画『MOTHER マザー』は実話の事件をもとに、プロデューサーの河村光庸さんが企画した映画なんです。
その実際の事件をご紹介しますね。
それは、2014年3月に埼玉県川口市で起きました。
17歳の少年が祖父母を殺害した上、キャッシュカードなどを盗んだのです。
事件当日、防犯カメラにより被害者夫婦の次女(=少年の母親)と少年が現場付近にいたことがわかり、間もなく二人は逮捕。その後の裁判で少年には懲役15年の実行判決が下りました。
事件当時は、非行少年が起こした凶悪犯罪として報道されましたが、裁判が進むにつれて少年の悲惨な境遇が明らかになっていったんです。
少年は、1996年、埼玉県で生まれ、10歳の時に両親が離婚。母親に引き取られました。
母親は毎日のようにホストクラブに通い、1か月も帰ってこないこともあったとか。
やがて、母親はそのホストと再婚。
少年は母親とホストと3人で暮らしました。
旅館の住み込みの仕事を見つけた夫婦は、一家で静岡県西伊豆町に引越。
しかし、すぐにふたりともに働かなくなり、少年が小学5年生の時に一家は再び埼玉県へ。
この時、転居届をださなかっため、少年は「居所不明児童」になってしまいます。
「居所不明児童」は行政の目が届きませんから、小学校にすら行けません。
家も住所もなく、各地を転々としながらラブホテルに泊まる生活。
お金がなくなると、敷地内にテントを張ったり野宿して暮らしていました。
こんな異常な生活が2年以上も続いたというのですから驚きです。
しかも、そんな中、母親は女の子を出産。一家は乳児を抱えて放浪の生活を続けました。
少年はその間、両親から身体的、心理的、性的、ネグレクト(育児放棄)の虐待を受けていたそうです。
その上、お金が尽きると母親に「お前は働けないんだから金を借りてこい」と言われ親戚にお金を無心させられていたとのこと。
少年は「金を渡せば、母に見捨てられない」と、言われるがままにお金の無心を繰り返していたんだとか。
一時、神奈川県横浜市で生活保護を受け、簡易宿泊所に住んだ時期もあり、少年はフリースクールに通いました。
しかし、母親が周囲から干渉されることを嫌って簡易宿泊所を出てしまい、フリースクールも辞めさせられてしまいます。
そして、少年は義父の働く塗装会社の寮で暮らし始めますが、少年が16歳の時に何とこの義父が失踪。
少年が代わりにその塗装会社で働くことになります。
しかし、少年がどれだけ働いても母親の浪費癖は直らず、生活は一向に貧しいまま。
母親の命令で給料の前借りを繰り返しましたが、それも断られるようになり、いよいよ一家の生活は極貧状態に。
追い詰められた少年は、祖父母を殺害して金を奪うよう母親に指示されるがまま、事件を起こしてしまいました。
事件当日、母親と妹は近くの児童公園で待ち、少年はひとりで祖父母の家へ。
いきなりお金を貸してくれと言うと家に入れてもらえないと思った少年は、「建設会社への就職が決まった」と嘘をついて、アパートへ入れてもらいます。
祖父母を殺害しないで金を借りようと、はじめは「就職にあたって引っ越し費用が必要だ」と祖父母に嘘をきました。
しかし、祖父に「金は貸さない、あの女(母親)にもそう伝えておけ」とはっきり拒絶されると、少年は『家族を食わせていくためには殺すしかない』と決意。
まず、祖母を台所に呼び出し、延長コードで首を絞めた上、包丁で殺害。
次に祖父も後から包丁で刺して殺害してしまいます。
気が動転した少年は、何も盗らずに母親のところに戻りますが、母親からお金を持ってきてないことを叱責されます。
少年は、再びアパートに戻り、キャッシュカードなど金目のものを持ち出してきてきました。
なんとも信じられないような話ですね。
大人、しかも最も信頼すべき母親から道具のように扱われた少年はその後の裁判や手記でこんなことを語っています。
「大人に対しては、疑う心しかありません。自分(少年)に対して得なことを差し出してくる時は、その後、相手にはもっと大きな得があり、そのための小さな損をしているとしか考えられない」
「人を信じて裏切られ、傷つくのが怖い」
「どうせいつか関係が切れるなら、今壊したほうがいいという破壊衝動に駆られる」
「裁判官:(殺害について)自分は悪くないと思いますか?
少年:電話相談に掛けていたら、何かが変わったかもしれない。掛けなかったのは、自分の責任」
切なくなってしまいました。
ちなみに、この事件について毎日新聞の山寺香記者が『誰もボクを見ていない』(ポプラ社)という本を書き、少年の悲惨な境遇が世に明らかにしました。
それを受けて、少年の社会復帰に向けて支援の輪が広がっているそうです。
【長澤まさみの映画“マザー”役柄についてのコメント】
そんな映画『MOTHER マザー』で長澤まさみさんが演じたのは、このような自堕落で奔放な母親・秋子。
よく、役者さんは演じる役に共感しながら演じると言われますが、今回はかなり共感しにくい人物。
長澤さんはどんな気持ちで演じたのでしょうか?
「私は役を演じるとき、自分とは違う人になる感覚なので、もともと共感するといったことはないんです。今回も、理解できるものを探していたわけではありません。とはいえ役を深めていく中で、どうしても腑(ふ)に落ちない部分があったりして、難しいなと感じることもありました。でも大森立嗣監督や共演者、特に子どもたちの存在が、『理解しようとしなくていいのかな』と気づかせてくれたんです」(クランクインより)
また、育児放棄をしながらも息子の周平に異常に執着する母親・秋子が、周平を「舐(な)めるように育ててきた」と言い放つ場面があります。
これについては、…
「今回、母と息子の共依存が描かれますが、本人たちが無自覚なままにそうなっているのが問題なのかなと思います。それを象徴しているような一言だなと。秋子は、自分としては子育てに向き合っている自負がある。実際には何もしていなくて、一般的な家庭とは程遠いんですけど」(クランクインより)
と深いコメントをしています。
すべての悲劇の元凶とも思える秋子。
他人には怪物のようにしか見えなくても、少年にとってはたった一人の母。
「舐(な)めるように育ててきた」と言い放つ秋子は、少年にとって守るべき大切な家族であり、聖母に思えていたのでしょうか。
【長澤まさみの映画・ドラマを見逃した方へ】
(映画「モテキ」より)
長澤まさみさんが出演した映画やドラマを見逃してしまった方にオススメなのが動画配信サービス。
いわゆるVOD(ビデオ オン デマンド)です。
現在、動画配信は40社ほどありますが、どこも無料視聴ができるので、それを使えばお金をかけずに無料で作品を観ることができちゃいます。
なかでも、長澤まさみさんの作品をたくさん取り扱っているのが“FOD”(フジテレビオンデマンド)です。
勘違いされている方が多いのですが、フジテレビ以外の作品も観られるんですよ。
例えば、現在“FOD”で見られる長澤まさみさんの作品は次の通りです。
- コンフィデンスマンJP
- コンフィデンスマンJP ロマンス編
- 高校入試
- 東野圭吾「分身」
- ショコラ
- 白い鳥
- ラフ ROUGH
- ザ・クロッシング Part1
- ザ・クロッシング Part2
- GOLD
- 東野圭吾シリーズ
- ガリレオ
- 女信長
- 若者たち2014
- 明智光秀~神に愛されなかった男~
- 曲がれスプーン
- にゃんこ THE MOVIE 5
- ロボコン
- ゴジラ×モスラ×メカゴジラ
- 海街diary
- グッドモーニングショー
- 岳 ガク
- 君の名は。
- 世界の中心で、愛を叫ぶ
- そのときは彼によろしく
- タッチ
- モテキ
- アイアムアヒーロー
- 嘘を愛する女
その他、現在放送中のフジテレビのドラマや『リッチマン、プアウーマン』・『昼顔』など過去のフジテレビの人気ドラマ5,000タイトルも独占配信しています。
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上記のリストは記事作成時点のものです。
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