芳根京子と土屋太鳳の映画“累かさね”がコケたワケ

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芳根京子さんと土屋太鳳さんと言えば、20代女優を代表するような人気者。

そんな二人が、映画の中とは言えキスしたとなれば話題にならないはずがありません。

二人がキスシーンを演じた映画は、2018年9月に公開された『累 かさね』

ところがこの映画『累 かさね』、意外なことに残念な結果に終わってしまたんです。

どうしてなんでしょうか?今回はその理由についてまとめました。

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【芳根京子・土屋太鳳W主演の映画“累 かさね”】

映画『累 かさね』は、2018年9月7日から全国で公開されました。

雑誌『イブニング』(講談社)に、2013年10号から2018年17号まで連載された松浦だるまさんのコミックが原作です。

ストーリーは…

「幼い頃より自分の醜い容姿に劣等感を抱いてきた女・累。
今は亡き伝説の女優・淵 透世 を母に持ち、母親ゆずりの演技力を持ちながらも、母とは似ても似つかない容姿に周囲からも孤立して生きてきた。そんな彼女に母が唯一遺した1本の口紅。それは、キスした相手の<顔>を奪い取ることができる不思議な力を秘めていた―。

ある日、累の前に、母を知る一人の男・元舞台演出家の 羽生田 が現れる。累は羽生田の紹介で、圧倒的な“美”を持つ女・ニナ と出会う。ニナはその美しい容姿に恵まれながらも、ある秘密を抱え、舞台女優として花咲かずにいた。

母ゆずりの“天才的な演技力”を持つ累と、“恵まれた美しさ”を持つニナ。運命に導かれるように出会い、“美貌”と“才能”という、お互いの欲望が一致した二人は、口紅の力を使って顔を入れ替える決断をする。
累の“演技力”とニナの“美しさ”。どちらも兼ね備えた“完璧な女優”丹沢ニナ は、一躍格好を浴び始め、二人の欲求は満たされていく。しかし、累とニナ、二人がともに恋に落ちた新進気鋭の演出家・烏合 が手掛ける大作舞台への主演が決まり、それぞれの欲望と嫉妬心が抑えられなくなっていく―。

光と闇。憧れと嫉妬心。虚像と実像。目に見えるものだけが真実なのか―。本当の美しさとは―。」

(『累 かさね』公式サイトより)

と、まあ、言ってみれば荒唐無稽な設定ながらも、“美”“欲望”“嫉妬”といった人間の業(ごう)を描いた問題作。
「愛と狂気のダークシンデレラストーリー」というコピーがピッタリの映画です。

主な出演者は、丹沢ニナ= 土屋太鳳さん、淵累(ふちかさね)= 芳根京子さん、烏合零太(うごうれいた)= 横山裕さん、淵透世(ふちすけよ)= 檀れいさん、羽生田釿互 (はぶたきんご)= 浅野忠信さん。

メガホンを取ったのはは、『ストロベリーナイト』『キサラギ』の佐藤祐市監督です。

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【国際映画祭で評価された映画“累 かさね”】

実は、この映画『累 かさね』は、日本で公開する前に国際的な映画祭で、ある賞を受賞しているんです。

その国際的な映画祭というのは、2018年7月6日から14日までスイスで開かれた『第18回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭』

ヨーロッパを代表する映画祭と言われ、イギリス、フランス、スペイン、ドイツ、アメリカなど 9 か国から約 300名の報道陣が集まる映画祭です。

『累 かさね』は、『インターナショナルコンペティション部門』に出品され、見事『観客賞』を受賞したんです。

ちなみに、前の年は、山﨑賢人さん(主演)や小松菜奈さんが出演した映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が同映画祭で、やはり『観客賞』を受賞しています。

『観客賞』受賞の一報をもらった時、土屋太鳳さんはこんなコメントをしています。

「光栄な賞に胸がいっぱいです!」
「累もニナも劇中劇の少女達も、自分を受けとめ解き放ってくれる世界を探してるように感じてました。彼女達はきっと、熱い拍手に救われたと思います。心からの感謝をこめて…!」

そして、芳根京子さんも。

「たくさんたくさん情熱を込めて、太鳳ちゃんをはじめとする素敵なキャスト、佐藤監督、スタッフの皆さんと作り上げたこの映画が、海外の映画祭で観客賞という素敵な賞をいただけたということで、累が今、やっとスタートラインに立てたのかな、と喜びと感謝でいっぱいです。1人でも多くの皆さんに『累 かさね』が届きますように!」

嬉しかったでしょうね。

さらに、賞と言えば、芳根京子さんは、この『累 かさね』と『散り椿』で『第42回日本アカデミー賞 新人俳優賞』を受賞しています。

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【映画“累 かさね”残念な結果】

映画公開の2か月前に国際的な映画祭で喝さいを浴びた『累 かさね』。

人気女優の芳根京子さんと土屋太鳳さんも、テレビのバラエティーで映画の宣伝に余念がありませんでした。

おまけに、美女二人のキスシーンが見られるとなれば、さぞや観客が押し寄せるかと思いきや・・・。

公開初週のランキングでは9位とベスト10にぎりぎりのラインだったんです。

興行売上は、たったの5.3憶円(キネマ旬報より)。

ちなみに、2018年の興行売上1位は『ボヘミアン・ラプソディ』の104.6億。
続いて山下智久さんや新垣結衣さん出演の邦画『劇場版コード・ブルー』で93.0億。
第71回カンヌ国際映画祭において、最高賞であるパルム・ドールを獲得した安藤サクラさんらが出演した『万引き家族』は、45.5億。

『日本映画製作者連盟』は、2018年の興行売上10億以上の映画を発表していますが、10億の『人魚の眠る家』が洋画と邦画を合わせて54位。

『累 かさね』はおよそその半分。

ん~、これは公開前の話題性から考えても、芳根京子さんと土屋太鳳さんというキャスティングから考えても残念すぎますね。

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【不発の原因は芳根京子・土屋太鳳のキス?】

『累 かさね』が不発だった原因ははっきりとはわかりませんが、ある映画ライターさんがこんなことを語っていました。

いわく、映画のテーマと宣伝の仕方が合っていなかったんだとか。

先ほども書きましたように、芳根京子さんと土屋太鳳さんは、公開前にテレビのバラエティーに出演して映画の宣伝をしていました。

これ自体は、普通のことで問題がないんですが、マズかったはそこでのアピールの仕方だというんです。

というのは、二人のキスシーンがあるというのがこの映画のひとつのネタ。
番組では当然その話しになります。

そのキスネタを芳根京子さんと土屋太鳳さんがやり過ぎたというんです。

例えば、芳根京子さんは
『太鳳ちゃんとのキスは抵抗がなくなっちゃいましたね』
と発言。

これに対して、土屋太鳳さんは
『うれしい!』
と受ける。

更には、番組中に『チューしよっか』とまで。

これに視聴者が引いてしまったとのこと。

まあ、確かに映画の中では取っ組み合いまでする対立関係にある二人が、仲良さそうにキャピキャピしているのを見たら、幻滅してしまうかもしれませんね。
映画の「愛と狂気のダークシンデレラストーリー」のイメージが崩れてしまいます。

さらに、このキスアピール、女子中高生にはあまりよく思われなかった人も少なからずいたようで…。

確かに映画の興行売上やテレビドラマの視聴率と作品の良しあしは別物なんですが、ちょっと残念。

それでも、見た人の評判は悪くなく、例えば『映画.com 』のレビューでは“3.7”あります。
逆に、公開からしばらく時間があいた今だからこそ、余計な情報抜きで見てみると純粋に楽しめるのではないでしょうか?

芳根京子さんや土屋太鳳さんの過去の作品をもう一度見るにはコチラ

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