2019年4月にスタートしたドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ制作・フジテレビ系)で主演している松坂桃李さん。
第2回の放送が終わった時点では、視聴率的に苦戦しているようですが、映画の方はどうなんでしょう?
今年2019年公開予定の松坂桃李さん出演映画4本を一挙ご紹介します。
【2019年5月公開:映画“居眠り磐音“】
まずは、2019年5月17日公開予定の映画『居眠り磐音』。
松坂桃李さんにとって、初の時代劇主演映画です。
原作は、『平成で最も売れている時代小説シリーズ』と呼ばれ、累計2000万部を突破する佐伯泰英さんの「居眠り磐音(いねむりいわね)」。
どんなストーリーかというと…、
「坂崎磐音(松坂桃李)は、故郷・豊後関前藩で起きた、ある哀しい事件により、2人の幼馴染を失い、祝言を間近に控えた許嫁の奈緒(芳根京子)を残して脱藩。すべてを失い、浪人の身となった──。
江戸で長屋暮らしを始めた磐音は、長屋の大家・金兵衛(中村梅雀)の紹介もあり、昼間はうなぎ屋、夜は両替屋・今津屋の用心棒として働き始める。春風のように穏やかで、誰に対しても礼節を重んじる優しい人柄に加え、剣も立つ磐音は次第に周囲から信頼され、金兵衛の娘・おこん(木村文乃)からも好意を持たれるように。そんな折、幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれ、磐音は江戸で出会った大切な人たちを守るため、哀しみを胸に悪に立ち向かう──。」
というもの。
時代劇の王道ですね。
イケメン俳優の松坂さんが、心優しい剣の達人をどの様に演じるのか見ものですね。
ちなみに、『居眠り磐音』というのは、剣を構えた姿が『居眠りをしている猫のよう』と評されたことからきているそうです。
『居眠り磐音』出演に当たっての松坂桃李さん、こんなコメントをしてます。
「僕が演じた坂崎磐音は穏やかで静かな空気を纏いつつ心の奥底に青い炎を燃やしている、そんな男です。
年寄り猫のような磐音、彼の中で時間がゆっくり流れているような。
クランクイン前に殺陣や所作に加えて、鰻捌きの練習をしてきましたが、非常に難しく心が折れそうになりました。
本木監督はじめ、アクションチーム、京都のスタッフさん、共演者の皆様に支えていただき、何とか最後まで演じきることができました。
幅広い世代の方に楽しんで頂ける作品になっていると思いますのでよろしくお願いいたします。」
原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)
監督:本木克英
脚本:藤本有紀
出演:松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、陣内孝則、谷原章介、中村梅雀、柄本明
引用はすべて『居眠り磐音』公式サイトより
【2019年6月公開:映画“新聞記者“】
松坂桃李さん出演予定映画の2作目は『新聞記者』。
2019年6月28日公開予定です。
韓国映画界を代表する女優、シム・ウンギョンさんと松坂桃李さんとのW主演。
「権力とメディアの“たった今”を描く、前代未聞のサスペンス・エンタテイメント!」という『新聞記者』は、こんなストーリーです。
「新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。
日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。
一方、内閣情報調査室官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。
「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。
愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。
真実に迫ろうともがく若き新聞記者。
「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。
二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる!
現在進行形のさまざまな問題をダイレクトに射抜く、これまでの日本映画にない新たな社会派エンタテインメント!あなたは、この映画を、信じられるか?」
松坂さんがどのようにエリート官僚の葛藤を演じるか見ものですね。
監督:藤井道人
原作:望月衣塑子『新聞記者』(角川新書)
出演:シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、郭智博、長田成哉、宮野陽名、高橋努、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司
引用はすべて『新聞記者』公式サイトより
【2019年9月公開:映画“HELLO WORLD“】
3作目は、アニメ映画『HELLO WORLD』です。
2019年9月20日公開予定のこの映画に、松坂桃李さんは『カタガキナオミ』役として声で出演しています。
まだ、詳しいストーリーが公開されていないこのアニメ映画。
公式サイトの作品紹介によると…、
「『HELLO WORLD』は、文字どおり誰もまだ触れたことがない新しい世界観のアニメーション。
現代の映像業界をリードする気鋭のスタッフ陣によって、誰もが知る風景、情景、光景が、誰も知らない映像美と物語とベクトルで、描き出されていく。
そこに待つのは、誰もが経験している等身大の痛み、ときめき、切なさのスケッチと、誰も体験したことがない遥かなスケールの自分探し。
交錯する未来と現在、〈僕〉と〈俺〉と〈彼女〉、都市の記憶、最後のミッション。
あなたが拾い、手にすることで、動き出す新機軸アニメーションの誕生。
新たな世界が、ほら、今、開ける。」
ん~、やっぱりストーリーが気になりますね。
そこで予告編をご覧ください。
松坂さん、こんなコメントをしています。
「『HELLO WORLD』でカタガキナオミの声を務めさせていただきました。
伊藤監督から『パディントン』を見て、とオファーをいただいたので今度は何の動物なんだろう?とちょっと不安もありましたが、ちゃんと人間だったので安堵しました。
アニメーションならではのスペクタルな世界観。
そこに声だけで命を吹き込む作業は難しさもありますが、楽しさ、やり甲斐もありました。
高校生の直実役の北村匠海くんと繋がり合う部分を作れるように心がけながらアフレコをしたので、完成した作品をご覧になった方にその繋がりを感じていただけたらと思っています。」
アニメ映画としては、『ドットハック セカイの向こうに』(2012年)、『くるみ割り人形』(2014年)以来3作目、声の出演としては『パディントン』(2016年)、『パディントン2』(2018年)以来になりますね。
監督:伊藤智彦
脚本:野﨑まど
キャラクターデザイン:堀口悠紀子
アニメーション制作:グラフィニカ
出演(声):北村匠海、松坂桃李、浜辺美波
引用はすべて『HELLO WORLD』公式サイトより
【2019年10月公開:映画“蜜蜂と遠雷“】
最後は、2019年10月4日公開予定の映画『蜜蜂と遠雷』。
こちらは、ガラッと変わってピアニストの映画です。
原作は、『直木賞』(第156回)と『本屋大賞』(2017年)をW受賞した作家・恩田陸さんの同名の小説です。
ストーリーは・・・、
「国際ピアノコンクールを舞台に、亜夜、明石、マサル、塵(じん)という世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦、才能、運命、そして成長を描いた本作。かつて国内外のジュニアコンクールを制覇するも、13歳のときに母を亡くし、「ピアニスト」になることから長らく逃げてきた元天才少女、亜夜。社会人となり妻子を持ちながらも夢を諦めきれず、最後のチャンスと決意してコンクールにエントリーした明石。音楽エリートとして超名門音楽院に在籍し、優勝候補最有力の重圧に挑むマサル。そして、今は亡き世界最高のピアニストが遺した謎の少年・塵。まったく異なる境遇にある4人の天才ピアニストたちが国際コンクールでの熾烈な戦いを通して、互いに刺激し合い葛藤し、そして成長を遂げ“覚醒”していく――」
松坂桃李さんが演じるのは4人のピアニストの一人、『明石』役。
「あれっ、桃李さんってピアノ弾けるの?」と思った人もいると思いますが、ご本人はこんなコメントをしています。
「『蜜蜂と遠雷』高島明石役で出演させていただくことになりました。
このような素敵な作品に参加できること、とても光栄です。
石川監督の「愚行録」を拝見した時、感情をドカッと持っていかれ、なかなか興奮がおさまらなかったのを覚えています。いつかご一緒してみたいと思っていたので、今回、それが叶い非常に嬉しいです。
明石はコンクールに臨む他のピアニストと比べると、生活の中にピアノがある為、日常感を漂わせていて、最年長でもあり、いわゆる“天才”ではない人。
ピアノは初挑戦ですが、演奏も含めて、明石としっかり対話し全力で作品と向き合っていこうと思います。」
実は、ピアノ演奏は別に録っていて、松坂さん演じる『明石』の音は2015年のアイスショー『Fantasy on Ice』で羽生結弦さんと共演した福間洸太朗さんの音を使っているそうです。
なんでも、プロデューサーが「音楽には妥協しない!」と、かなり音にはこだわっているようです。
映像化不可能と言われた原作がどのように映像化されているのか楽しみですね。
監督・脚本:石川 慶
原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎刊)
出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士
引用はすべて『蜜蜂と遠雷』公式サイトより