2019年4月1日から放送開始の『なつぞら』。
広瀬すずさん初の朝ドラ出演作ですが、今回はNHK連続テレビ小説の100作品目ということで、かつて朝ドラのヒロインをつとめた女優さんたちがキャストとして数多く出演することでも話題ですね。
これまで発表されているキャストは、松嶋菜々子さん(ひまわり)、小林綾子さん(おしん)、山口智子さん(純ちゃんの応援歌)、比嘉愛未さん(どんど晴れ)、貫地谷しほりさん(ちりとてちん)のみなさんです。
今回は、『なつぞら』に出演が発表されている歴代ヒロインが出演した朝ドラについて、古い順に振り返ってみました。
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【小林綾子主演の朝ドラ“おしん“】
まずは、朝ドラの金字塔、『おしん』です。
今から36年前の1983年(昭和58年)4月4日から1984年(昭和59年)3月31日まで放送されました。
1年間放送された朝ドラは、昭和49年に斉藤こず恵さんと藤田三保子さんが主演した『鳩子の海』以来のことだったんです。
『おしん』の平均視聴率は驚異の52.6%!
最高視聴率は62.9%もあったんです!
今のドラマは視聴率が二桁行けばまあまあ、20%に達すれば超大ヒットと言われますが、時代が違うとはいえ比べ物にならないくらいの人気ですね。
なんでも、『おしん』は、視聴率調査で有名なビデオリサーチの統計史上、テレビドラマの最高視聴率記録の番組だそうです。
海外でも人気で、スリランカ、インドネシア、フィリピン、台湾、香港、ベトナム、アフガニスタン、シンガポール、エジプト、イランなど世界68ヶ国や地域で放送されました。
「オシンドローム」という言葉も生まれ、「世界で最もヒットした日本のテレビドラマ」といわれているんですよ。
物語は、明治の終わりから昭和にかけて“戦中と戦後の混乱期を逞しく生きた女一代記”。
朝ドラの王道ですね。
山形の貧しい小作の子ども、おしんがいくつもの奉公先で苦難に会いながらも、多くの店舗をもつスーパーマーケットを経営するまでになる物語。
少女時代のおしんを演じたのが、今回『なつぞら』に出演する小林綾子さん。
おしんの青春時代は田中裕子さん、中年期から老年期は乙羽信子さんが演じました。
他のキャストとして、泉ピン子さん、伊東四朗さん、渡辺えりさん、東てる美さん、小林千登勢さん、長谷直美さん、山下真司さん、野村万之丞さん、田中美佐子さん、浅茅陽子さん、川上麻衣子さん、渡瀬恒彦さん、赤木春恵さん、中村雅俊さん、三上寛さん、長門裕之さんなどが出演しています。
今では考えられない豪華キャストですね。
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【山口智子主演の朝ドラ“純ちゃんの応援歌“】
昭和末期1988年(昭和63年)10月3日から1989年(平成元年)4月1日に放送されました。
山口智子さんの女優デビュー作で、のちに結婚した唐沢寿明さんとの初共演作でもあるんですよ。
平均視聴率は38.6%で、最高視聴率は44.0%もありましたから、やはりすごいヒット作ですね。
物語の時代は終戦から昭和の復興期。
和歌山の疎開先で父の復員を待つ純子(山口智子さん)たち小野家。
父(川津祐介さん)は復員するも、間もなく他界。
父が満州から連れ帰った戦争孤児(唐沢寿明さん)を引き取りながら、一家の大黒柱を失った主人公が阪神甲子園球場にほど近いところの旅館の女将になるまでを描いた奮闘記。
キャストは山口智子さんや唐沢寿明さん以外に、細川俊之さん、高嶋政宏さん、高嶋政伸さんのほか、桂枝雀さん、笑福亭鶴瓶さん、浜村純さん、藤山直美さん、正司照枝さん、など関西のお笑い界の重鎮たちが数多く出演していました。
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【松嶋菜々子主演の朝ドラ“ひまわり“】
放送は、1996年(平成8年)4月1日から10月5日まで。
ですからもう、13年も経つんですね。
松嶋菜々子さんの出世作で、平均視聴率は25.5%、最高視聴率は29.6%。
もちろん、『おしん』には敵いませんし、『純ちゃんの応援歌」ほどではありませんが、平均25.5%はやっぱりスゴイです。
物語は、当時の時代を反映してか、会社をリストラされた南田のぞみ(松嶋菜々子さん)が主人公。
複雑な家族関係の中で弟の窃盗事件をきっかけに弁護士を志し猛勉強して、一人前の弁護士に成長していくストーリーです。
キャストは、のぞみの母親役に夏木マリさん、のぞみの叔父さん役に三宅裕司さん、ほかにも川島なお美さん、上川隆也さん、奥田瑛二さん、大鶴義丹さん、泉谷しげるさんが出演。
週ゲストとして、風吹ジュンさん、浅野ゆう子さん、安達祐実さんなんかも出演していました。
萩本欽一さんが南田家のペット・リキの心の声という設定でナレーションを担当していたのも話題になりましたね。
主題歌は、山下達郎さんの 「DREAMING GIRL」でした。
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【比嘉愛未主演の朝ドラ“どんど晴れ“】
2007年(平成19年)4月2日から9月29日まで放送されました。
平均視聴率は19.4%と、平成も中期に入ると朝ドラの視聴率も20%超えるのは難しくなってきます。
番組が放送された平成の盛岡と横浜が舞台。
岩手県が朝ドラの舞台となるのは初めてのことでした。
番組タイトルの『どんど晴れ』岩手の方言である「どんどはれ」が由来なんです。
岩手県の遠野地方で昔話を語る際の結びの言葉で「めでたし、めでたし」という意味だそうですよ。
NHK広報によると、「現代人に欠けている『見えないものを信じる勇気と力』を描こうとした」んだそうです。
2005年春、23歳の浅倉夏美(比嘉愛未さん)は横浜の実家のケーキ屋で見習いパティシエとして働いています。
奈津美の婚約者、加賀美柾樹( 内田朝陽さん)は横浜のホテルで働いていたが、実家である岩手県盛岡市の老舗旅館家を継ぐことになります。
夏美もそこで仲居として働き、女将修行をする決心をし、老舗旅館の伝統と格式の中で孤軍奮闘しながら成長していく物語。
ほかのキャストとしては、大杉漣さん、森昌子さん、神木隆之介さん、草笛光子さん、宮本信子さん、東幹久さん、雛形あきこさん、あき竹城さん、長門裕之さん、温水洋一さん、奥田瑛二さん、石原良純さん、中尾彬さんなんかも出演しています。
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【貫地谷しほり主演の朝ドラ“ちりとてちん“】
『どんど晴れ』のあとを継いで、2007年(平成19年)10月1日から2008年3月29日まで放送されました。
それまでの朝ドラヒロインの「持ち前の明るさで、困難を乗り越えていく前向きな主人公」とは真逆の、心配性でマイナス思考のヒロインが落語家を目指す物語。
平均視聴率は15.9%、最高視聴率は18.8%と、当時の大阪放送局制作の作品の中で最低を記録して、
2004年度後期『わかば』以来、全話共に20%を下回った作品になってしまいました。
それでも、DVDは、過去最高の売り上げといいますから、好きな人はむちゃくちゃ好きだったんですね。
9歳の時に、福井県小浜市へ引っ越してきた主人公の和田喜代美。
心配性な喜代美は大勢の家族に囲まれて育ちました。
やがて、喜代美(貫地谷しほりさん)は、悲観的で将来の夢も展望も全く開けない状況を打ち破るため、高校卒業後大阪へ飛び出ます。
そこで希代の天才落語家・徒然亭草若(渡瀬恒彦さん)に弟子入りし、一人前の落語家になる奮闘を描いた物語です。
番組タイトルの『ちりとてちん』は落語の演目で、番組には、愛宕山(あたごやま)、くっしゃみ講釈、宿替え、など多くの落語が挿入されています。
また、朝ドラには珍しく挿入歌が使用され、「聞かせてよ愛の言葉を」(佐々木秀実さん)、「人間なんて」(吉田拓郎さん)、「Wings to Fly~翼をください (cathedral version)」(カノン)など使われました。
中でも「Wings to Fly~翼をください」を収録したアルバム「Primary Flowers」はAmazonでトップ10入りするほどの人気だったんですよ。
主なキャストは、和久井映見さん、松重豊さん、京本政樹さん、青木崇高さん、加藤虎ノ介さん、原沙知絵さん、佐藤めぐみさん、米倉斉加年さん、江波杏子さん、渡瀬恒彦さん。
ナレーターは、上方お笑い界の大御所、上沼恵美子さんが務めました。
いかがでした。
「なつかし~」と思われた方も多いのでは?
これから、他の朝ドラヒロインの出演がまだまだ発表されるのではないでしょうか。
そちらも楽しみですね。